歯並びの大切さについて詳細に解説
ROW OF TEETH
①見た目
SNS普及により、人に見られる機会は増え、グローバル化もどんどん進んでいます。
日本では八重歯はかわいいとされていましたが、今の日本では世界の、
『歯並びが悪い』→『歯並びが悪いのを放置している』→『生活環境が悪い』
という考え方に影響を受け、八重歯も歯並びが悪いものの1つに認識されるように
なってきました。
また、マスク生活の影響を受け、口元への関心も増加しています。
マスクの下を見られたくない、見られないような口・歯並びをしていることが嫌だ。
という患者様のお悩みもよく聞くようになりました。
②虫歯、歯周病、口臭
歯並びが悪い→きれいに磨けない→食べかすや汚れが残ったまま→虫歯・歯周病・口臭に。
③口はたくさん仕事をしている
~正しい『食べる』『飲む』『かむ』『話す』『息をする』のために~
いつも片方だけで食べている、ストローでうまく吸えない、前歯でかめない、
話しているときに舌をかむ、舌が歯にあたってうまく話せない、
舌が歯の隙間から見えている、口で息をしてしまうなど。
これは、ただの癖ではなく、
歯並びが原因の場合がとても多いです。
逆にいうと、歯並びを矯正治療することで、
正しく食べ、飲み、かみ、話し、呼吸をすることができるようになる可能性があります。
治療対象となる歯並びの例
<歯列不正 (悪い歯並び) の種類>
①歯がきれいに並んでいない
✓歯がでこぼこしている
✓隣の歯と重なっている
✓隣の歯と隣り合わずに、違う場所にある
✓笑うと八重歯がみえる など
✓歯磨きが難しく、虫歯・歯周病になりやすい
✓食べ物がはさまりやすい
✓歯並びの不正がすすんでいく (今以上に歯並びが悪くなる)
✓一部の歯に負担がかかり、歯の寿命が短くなる
②上の前歯が出ている (出っ歯)
✓上の前歯が出ている
✓上の前歯が邪魔をして、口が閉じにくい・閉じられない
これを医学的には、上顎前突 (じょうがくぜんとつ) といいます。
→これを放置していると
③下の前歯が出ている (受け口) (しゃくれ)
✓上の前歯よりも、下の前歯の方がでている
✓下顎がでている
これを医学的には、下顎前突 (かがくぜんとつ) といいます。
→これを放置していると
✓発音しにくい音がある
✓正しく上下の歯がかみ合わず、一部の歯だけに負担がかかる
✓年々受け口がすすんでいく
④前歯がかみ合わない・前歯でかめない
✓前歯がかみあわない
✓噛んでも、上下の前歯の間に隙間がある
これを医学的には、開咬 (かいこう) といいます。
→これを放置していると
✓前歯で物をかみきれない
✓発音・活舌がわるい
✓奥歯に負担がかかる
✓口呼吸になり、虫歯や歯周病、口臭になりやすい
⑤歯と歯の間にすきまがある (すきっ歯)
✓歯と歯の間にすきまがある
これを医学的には、空隙歯列 (くうげきしれつ) といいます。
→これを放置していると
✓発音が悪く聞こえる
✓歯と歯の間に食べ物が挟まりやすく、虫歯・歯周病になりやすい
⑥下の歯が見えない
✓イーっとしたときに下の歯が見えない
✓下の前歯が上の前歯に強く当たっている
これを医学的には、過蓋咬合 (かがいこうごう) といいます。
→これを放置していると
✓上の前歯に過度な負担がかかる
✓奥歯のかみ合わせが深くなり、顎に負担がかかることで顎関節症 (TMD) を起こし音が鳴ったり、痛みが出ることもあります。
良くない歯並びやかみ合わせには、上記のようにたくさん種類があります。
ご自身で、私はこれだ!と判断するのは難しいかと思いますので、もし、「ここが気になる」「学校や歯科の検診で指摘されたことがある」など、気になることがあれば一度ご相談ください。診察の上、患者様の状態をご説明させて頂きます。